空から降る一億の具志堅【名付けの有効性】

最近こんな記事を読みまして。

「二次元オタクはキモイですか?」読者の悩みに対する空知英秋先生の回答が素晴らしいと話題に - トゥギャッチ http://togech.jp/2015/01/06/17319

この記事を読んだとき思ったんです。

「これからはこの手の野朗を具志堅と呼ぼう」って。


名付けの有効性

名付けってすごいですよね。
人の名付けもまたいい大人が右往左往してて面白いと思うんですが、そうではなくて。
例えばあなたが定期的に不機嫌になってしまう人だとしましょう。定期的にやってくる頭痛、別に徹夜したわけでも頭を打ったわけでもない。理由が分からない、でもそのせいで集中できない、理由が分からないから余計イライラする…
じゃあその頭痛に名前をつけてみましょう。今も頭が痛いなあ。あ、雷が鳴っている。ごろごろぴしゃん。この頭痛は雷に似てるかもしれない。よしごろごろ頭痛と呼ぼう。
ああ、またごろごろ頭痛だ。しかもまた雷か、嫌だなあ嫌だなあ…
なんてことが起こるうちに、ごろごろ頭痛の共通点が分かってくるかもしれません。いつもごろごろ頭痛が来る時は雨が降っていると気付くかもしれません。そして「頭痛 雨」で検索し、それが「偏頭痛」と呼ばれるものだと気付くかもしれません。

例えが長くなりましたがとにかく、名前をつけるっていうのは『それを冷静に、客観的に見る』ためには絶対必要な動作だなあと感じるわけなんです。

進撃の具志堅


あなたの生活、実は具志堅に脅かされてはいませんか?
例えばTwitter、何となく昼飯を写真付きでつぶやいた。
そしたら現れた見知らぬ男、「フォロー外から失礼します、ラーメンは実は近年になってから発明されたものであり、中国四千年とつけるのは適当ではありません。」
いわゆるクソリプですね。しかしこの過剰な自意識と自分のことを語りたい感じ。
これはまさしく具志堅ですね。
(ちなみに例は適当に作ってるのでクソリプの内容鵜呑みにしないでくださいね)

例えば昼下がり。後輩と犬の話をしていると。
「わー先輩のワンちゃんかわいいですね!名前は何て言うんですか?フトシ?!わー!それ私の初恋の人と一緒の名前ですー!

知らんがな
語りたいことだけ語ってその後のフォロー全くしないこの感じ。
これも間違いなく具志堅ですね。

私は何も人の欠点全部見つけてあげつらえ、と言いたいわけではございません。人の具志堅性をただ見つめよ、そう言いたいのです。その結果、「俺は具志堅と話してる方がいい人間関係を築けそうだ」そう思うなら具志堅と付き合っていけばいいと思いますし、そう思わないなら具志堅と距離を置けばいい。
ただ一つ言わせて欲しい。他人とコミュニケーション取れない人間はクズです。というか、人とコミュニケーションを取れてないことすら気付かず、かといって人の意見を聞く気の無い人間は総じてクズです。
それはもう他人の力じゃどうしようもないんです。人の話を聞きませんから。人の忠告が耳から抜け落ちていくんですから。

と、ここで自分の周りの人間を、あいつは具志堅、こいつは具志堅じゃない、と分類していた人は気付くかもしれません。
世の中、全てがそのような忠告を聞かない具志堅ばかりじゃございません。
「あいつは自分のこと話したがりだけど、一応自分が話すと場が凍ること自覚してるんだよな」とか「あいつは妙なタイミングで自慢話かましてくるけど、指摘したら気を使ってるみたいなんだよな」とか。
そもそも、私達もまた具志堅だったのではないでしょうか。
子供の頃は誰しも話したがりだったはずです。一億総具志堅です。「俺も俺も」そんな自意識は健全な成長とともに収まっていきます。
逆に言いますと、あなたを悩ましているあの具志堅もまた、この後の成長しだいでは改善しうる、ということなのです。

そしてそれと同時にまたあなたは深い闇を見るでしょう。即ち全く人の忠告を聞かない具志堅を。「俺は人とは違うから」そう言って憚らない具志堅を。あるいはデモデモダッテを繰り返し、なんら変わる気配のない具志堅を。
それらは真の闇です。キングオブ具志堅です。
それについてどう関わるのか、私は止めませんよ、止めませんが。

止めませんが、私はその闇は見ない方がいいと思います。

関わらない方が、いいと思います。

名付けの意義

ところで、あなたの自意識は健全でしょうか。
あなたもまた具志堅ではありませんか?
ちょっとした自慢話のつもりでも、相手に飽き飽きとした顔をさせてませんか?

具志堅を覗き込むものもまた、具志堅に覗きこまれているのです。

他人の具志堅性を見ることであなたもまた自分の中にある具志堅に気付けたかもしれません。
けれど恥じることはありません。「ちゃんとコミュニケーションを楽しめているか?」「これを自分が言いたいがために話しかけてないか?」セルフチェックや自問自答を繰り返すことで自分の中の具志堅を収めることが出来ます。


私も自分にこう聞いてみましょう。



「一億総具志堅って言いたいがためにこのブログ書いてんじゃねえよな?」と。